Features

当科の強み

患者さん・ご家族に
寄り添う、
安心・
安全な全人的医療

  • チーム医療による包括的なケア
  • 心に寄り添う医療の実践
  • 就学・就労を見据えた支援
  • 患者ピアサポート体制

患者さん・ご家族に寄り添う、安心・安全な全人的医療

私たちは、未来ある子どもたちに「いい手術」することを大切にします。
「いい手術」とは、ただ病気を手術で治すだけではありません。手術の後の長い人生を見据え、子どもたちが手術後も健やかに成長し、豊かな人生を歩めるような治療を提供します。私たちは、高度で先進的な外科医療を提供すると同時に、子どもたちやご家族の心にも寄り添い、負担を軽減することを大切にしています。高い医療水準を維持しながら、安心・安全な全人的医療を提供していきます。
また、私たちの診療科では、手術が終わった後の人生も見据えた、長期的なサポートを大切にしています。外科医療は手術で終わりではなく、その後の生活や将来を支えることが、私たちの重要な役割だと考えています。

チーム医療による包括的なケア

私たちは、多職種が連携したチーム医療を基盤とし、患者さん一人ひとりに合わせた最適なケアを提供しています。医師だけでなく、専門看護師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカー、チャイルドライフスペシャリスト(こどもの心を支える専門家)、臨床心理士など、各分野の専門家が一丸となり、あらゆる側面から患者さんとご家族を支えます。

心に寄り添う医療の実践

患者さんとご家族が抱える不安や困難に耳を傾け、「一緒に歩んでいく」という思いを持って医療を提供しています。どのような状況でも患者さんに寄り添い、人生の節目をともに考える温かい医療を目指しています。

就学・就労を見据えた支援

子どもたちが成長し、学校生活や社会生活へスムーズに移行できるよう、医療だけでなく就学や就労といったライフステージのサポートにも力を入れています。たとえば、手術後の体調管理や生活習慣のアドバイス、教育機関との連携などを通じて、患者さんとご家族が安心して暮らしてゆけるよう支援します。

患者ピアサポート体制(患者会)

同じ疾患をお持ちの患者さんやご家族同士の交流の場として、「患者会」を積極的に推進しています。患者会を通じて、治療を経験した患者さんやご家族同士が悩みや経験を共有することで、安心感や励ましを得られる場を提供しています。これらの活動を通じて、患者さんやご家族が孤立することなく、安心して新たな生活に取り組めるようサポートしています。

高度で先進的な
小児外科治療の提供

  • 小児低侵襲手術のパイオニア
  • 本邦有数の小児移植医療施設
  • 脊髄髄膜瘤に対する胎児手術や嚢胞性肺疾患に対する最先端医療の提供
  • 腸管不全治療センターでの希少
    疾患への集学的治療

高度で先進的な小児外科治療の提供

私たちは、高度な専門知識と技術を活用し、最先端の小児外科治療を提供しています。子どもたちの未来を支えるために、国内外で認められる先進的な医療を積極的に取り入れ、患者さん一人ひとりに最適な治療を実践しています。

小児低侵襲手術のパイオニア

私たちは、国内における小児低侵襲手術の先駆者として、患者に優しい治療を追求しています。内視鏡手術やロボット支援下手術など、身体への負担を最小限に抑える技術をいち早く導入し、多くの症例において実績を重ねています。この分野での経験と技術力は、患者にとっての治療の選択肢を広げる大きな強みとなっています。

本邦有数の小児移植医療施設

当診療科は、日本において有数の小児移植医療施設としての役割を担っています。肝移植や小腸移植をはじめとする小児移植医療において、他施設では対応が難しい症例にも取り組んでいます。多職種チームが連携し、移植後の長期的なケアも含め、患者とご家族に安心を提供する体制を整備しています。

胎児診断治療センターにおける最先端医療の提供

胎児診断治療センターでは、胎児期から診断される重症疾患に対し、母体と胎児を守る治療を行っています。特に、脊髄髄膜瘤や嚢胞性肺疾患に対する治療において、国内トップクラスの経験と実績を持ちます。最先端の技術を駆使し、早期介入を可能にすることで、子どもたちが手術後も健やかに成長できる環境を整えています。

腸管不全治療センターでの希少疾患への集学的治療

当診療科では、腸管不全治療センターを通じて、希少疾患に対する包括的な治療を提供しています。短腸症候群やその他の腸管疾患において、栄養管理から外科的治療、術後の長期ケアまでを一貫して行っています。国内外の医療機関とも協力し、これまで十分な治療が行われてこなかった疾患に対しても、新たな治療法を開拓し続けています。

社会・地域医療
への貢献

  • 重症疾患から日常疾患まで、
    24時間受け入れ体制
  • 大学病院におけるシームレスな
    多診療科連携
  • トランジション症例にも対応
  • 人材育成

社会・地域医療への貢献

私たちは、大学病院の小児外科部門として、高度で幅広いニーズに対応できる医療を提供し、社会・地域医療に貢献します。

重症疾患から日常疾患まで、24時間受け入れ体制

私たちは、高度な医療を実践すると同時に、鼠径ヘルニアや虫垂炎などの小児外科の日常疾患や救急疾患についても、365日24時間、患者さんを受け入れる体制を整えています。
事故や急性腹症など、突然の緊急事態にも迅速に対応できるよう、医療チームが常に準備を整えています。子どもたちがいつでも安心して適切な医療を受けられるような体制づくりに努めています。

シームレスな多診療科連携

大学病院ならではの強みとして、私たちは小児外科だけでなく、他の診療科とも密接に連携した治療を提供しています。
小児科はもとより、心臓外科、呼吸器外科、麻酔科、集中治療科、産婦人科、脳神経外科など、多診療科が一体となることで、複雑な症例にも対応可能な体制を整えています。たとえば、心臓疾患や腎不全を伴う症例に対しても、包括的かつ継続的な治療が行えます。シームレスな連携により、患者さん一人ひとりに最適な治療を届けます。

トランジション症例にも対応

小児病院を卒業し、成人期に差し掛かった患者さんにも、継続的な医療を提供します。
特に、先天性疾患や移植医療を受けた患者さんが成人期に移行する際、成人科との連携を行いながら、円滑に医療を継続できる環境を整えています。治療だけでなく、就学や就労を見据えたサポートも充実させ、患者さんの人生の転換期を支えています。

人材育成

これまでに多くのプロフェッショナルを育成してきた実績を活かし、次世代の医療者たちに技術と理念を引き継ぎます。それぞれの地域で小児外科を担える人材を育て、積極的に地域医療の支援を行います。次世代を担う多様な医療者が尊重され、活躍できる環境を整備していきます。

国際医療センターと連携した多言語診療体制

医療通訳体制が充実しており、多言語での診療が可能です。詳しくはこちらのページをご覧ください。

リサーチマインドと
臨床の統合

  • 科学的検証を通じた治療の進化
  • 未知の領域への挑戦
  • 国内外学会でのリーダー的役割
  • 臨床と研究の相乗効果

リサーチマインドと臨床の統合

「良い手術」を実現するためには、科学的な検証と新しい知見の集積が欠かせません。私たちは、日々の診療で得られる患者さんの経験やデータを大切にし、それを基に次世代の治療法を切り拓き、患者さんへ還元できるよう日々努力しています。

科学的検証を通じた治療の進化

小児外科の中には、いまだ原因や治療法が不明な病気が数多く存在します。私たちは、そのような病気と向き合い、日常の診療で得た「患者さんからの教え」を科学的に検証しています。治療の効果を客観的に評価し、新たな治療法の確立に向けて、細心の注意を払いながら研究を進めています。

未知の領域への挑戦

先天性疾患や希少疾患など、解決すべき課題が多い小児外科分野で、私たちは常に新しいアプローチを模索しています。国内外の研究機関との連携を通じて、最新の知見を取り入れ、病気の原因解明や治療法の開発に取り組んでいます。

国内外学会でのリーダー的役割

私たちには、国内外の学会で主導的役割を果たしてきた実績があります。これまでに多数の全国学会を主催し、専門分野の研究会や若手・地域の外科医を対象とした勉強会を開催することで、小児外科医療の発展に積極的に貢献してきました。こうした活動を通じて、知見の共有を促進し、新たな技術や治療法の普及に寄与しています。また、国際学会においても日本の小児外科医療を代表し、リーダーシップを発揮しています。

臨床と研究の相乗効果

私たちの診療科では、臨床の現場と研究活動が密接に結びついています。日々の診療を通じて蓄積されるデータや経験を基に、研究活動を推進すると同時に、その成果を患者さんの治療に還元しています。これにより、医療の質を高めるだけでなく、将来の医療の可能性を広げる基盤を構築しています。

国際的な連携

  • 国際連携の重視
  • 教育・研究交流

国際的な連携

私たちは、国内外の医療水準を高め、子どもたちに最良の治療を届けるために国際連携を重視しています。世界各国の医療機関や大学と連携し、教育・研究を通じて新たな医療の可能性を切り拓いています。

国際連携の重視

私たちは、小児外科医療のグローバルスタンダードを実現するため、海外の医療機関との連携を積極的に行っています。国際的なネットワークを活用し、最先端の医療技術や知識を日本に導入するだけでなく、私たちが培った技術や知見を海外にも発信しています。この相互交流により、国内外の患者さんにとって最良の医療環境を提供することを目指しています。

教育・研究交流

小児外科医療の未来を支えるため、国際的な教育・研究交流を活発に行っています。
私たちのスタッフは、海外の名門医療機関での研修や共同研究に参加し、新しい技術や治療法を学びながら、世界中の医療従事者と知識を共有しています。また、海外の研究者や医療従事者を日本に迎え、教育プログラムや共同研究を通じて、グローバルな医療水準の向上に努めています。

連携機関

私たちは以下の国際的な医療機関と連携し、小児外科医療の発展に取り組んでいます。

  • ベイラー医科大学(米国)
  • フィラデルフィア小児病院(米国)
  • シンシナティ小児病院(米国)
  • ルーベン大学(ベルギー)
  • グレートオーモンドストリート小児病院(英国)
  • マニトバ大学(カナダ)
  • タイ国立クイーンシリキット(王妃)小児病院(タイ)

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