小児救急

小児救急疾患
全ての子どもたちが安心安全に過ごせるように

当院の強み

  • 大阪府の三次救急医療機関として、赤ちゃんから大人まで、緊急疾患も含めて24時間365日対応しています。
  • 集中治療部門も充実し、移植医療を含めた重症例に対する集中治療も対応が可能です。
  • 多診療科(小児科・消化器内科・成人外科など)との密な連携により、あらゆる小児外科疾患に対応が可能です。小児の急性陰嚢症(精巣捻転など)にも対応できる病院です。
  • 高度救命救急センターのサポートのもと、小児外傷にも対応します。

当院における小児外科救急

当科では、小児救急疾患の中でも、主に外科的介入を要する可能性がある緊急疾患を担当しています。
突然の嘔吐・腹痛・血便・陰嚢の痛み(陰嚢痛)などをきたした場合は、当院へご相談ください。
外科的な治療を必要とするかどうかは判断が難しいことが多いです。異変に気づかれましたら早めに医療機関を受診してください。外科疾患が疑われる場合は当院へ直接ご相談いただくことも可能です。

豊能広域こども急病センターと連携しており、北摂地域の小児外科救急を支えています。また、近隣のクリニックや市中病院からのご紹介も、積極的に受け入れています。さらには、近畿圏以外からのご紹介も広く受け入れており、日夜奮闘しております。

小児救急疾患に対しても、腹腔鏡下手術・胸腔鏡下手術などの低侵襲手術を積極的に導入しています。

主な小児救急疾患

頭頸部
頸部腫瘤など
呼吸器
気胸、膿胸、気道異物など
消化管
急性虫垂炎、腸間膜リンパ節炎、鼠径ヘルニア嵌頓・臍ヘルニア嵌頓腸重積、腸閉塞、腸捻転、内ヘルニア、白線ヘルニア、 肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転、異物誤飲、 異物誤飲痔瘻・肛門周囲膿瘍、炎症性腸疾患、食道静脈瘤破裂、消化管出血(吐血・下血)、消化管穿孔、急性腹症など
肝胆膵
急性陰嚢症、急性胆嚢炎、急性胆管炎、急性膵炎、胆道拡張症、肝膿瘍、脾膿瘍など
泌尿生殖器
急性陰嚢症(精巣捻転など)卵巣腫瘍茎捻転尿膜管遺残症臍ヘルニア尿膜管遺残症、 子宮留血腫(処女膜閉鎖)など
新生児
腸回転異常症中腸軸捻転など
外傷
脾損傷膵損傷、腎損傷、消化管損傷など
腫瘍
肝腫瘍腎腫瘍膵腫瘍、縦隔腫瘍など
その他
肝移植を要する急性肝不全・代謝疾患、中心静脈カテーテルのトラブル、胃瘻のトラブル、気管切開のトラブルなど

気胸

異物誤飲・気道異物・消化管異物

異物誤飲・気道異物とは

特に0歳~3歳ごろには、異物を誤って飲み込んでしまう「異物誤飲」が起こりやすいと言われています。具体例として、食物(ナッツや豆)やおもちゃ(ビーズ)・ボタン電池・磁石などがあります。気道異物は窒息につながることがあるため、速やかな対応が必要です。消化管異物は、異物の種類や存在位置によって適切な対処法が異なるため、専門医への受診が大切です。

治療について

当科では、多診療科と連携し、軽症例(バルーンカテーテルやマグネットカテーテルによる異物摘出)から重症例(硬性気管支鏡や人工心肺導入)まで受け入れ可能な体制を整備しています。

その他

飲み込んだものと同じものが手元にある場合には、医療機関にお持ちいただくようお願いします。飲み込んだかどうかわからない場合もご相談ください。

急性虫垂炎

急性虫垂炎とは

子どもの急性腹症(急に発症する腹部症状)の中でも頻度の高い病気です。一般に「盲腸」と呼ばれることが多いですが、上記が正式な病名です。
10代に比較的多いものの、全年齢にわたって発症する可能性があります。臍周囲の腹痛から始まり、右下腹部に移動することが多いと言われています。発熱や嘔吐をしばしば伴います。

検査について

血液検査、超音波検査、CT検査などを行って、診断します。急性虫垂炎は、時に「急性腸炎」と区別がつきにくいことがあり、診断が遅れてしまうことがあります。

治療について

軽症例では外来での抗菌薬治療が可能なことがあります。虫垂が破れているなどの所見があれば、虫垂切除の手術を行います。おなかに膿が生じている場合(膿瘍形成性虫垂炎)には、入院での抗菌薬治療を行って膿を改善したうえで、数か月の時間をおいてから、虫垂切除の手術を行います。
当院での虫垂切除術は、単孔式腹腔鏡下手術を積極的に採用しており、臍部のみの小さな傷から手術を行っています。

鼠径ヘルニア嵌頓

鼠径ヘルニア嵌頓かんとんとは

腹腔内の腸管が、ヘルニアの穴から脱出して、はまり込んでしまうことがあります。普段は押し戻せていても、硬くなり押し戻せなくなってしまうことがあり、これを「嵌頓(かんとん)」と呼びます。この状態では、腸管の血流が悪くなり、最悪の場合壊死してしまい、腸管が破れてしまうこともあります。

治療について

鼠径ヘルニア嵌頓の場合には、状態を見て嵌頓整復(医療者が押し戻すこと)を行います。整復が困難な場合には、緊急手術を行います。腸管が壊死していた場合には、腸を切除することもあります。

腸重積症

急性陰嚢症

卵巣腫瘍茎捻転

卵巣腫瘍茎捻転とは

卵巣は血管・靭帯によってハンモック状に固定された構造をしています。卵巣に腫瘍(奇形腫など)が生じ、サイズが大きくなると、ハンモック状の血管・靭帯を軸として捻れてしまう(捻転)ことがあります。捻転が続くと、血管・靭帯から卵巣へ流れる血流が途絶してしまいます。この状態を卵巣腫瘍茎捻転と呼びます。捻転を放置すると、卵巣が壊死してしまいます。

治療について

卵巣への血流が悪くなり壊死してしまう可能性があるため、緊急手術の適応です。腫瘍のサイズにもよりますが、下腹部での小切開で手術を行います。場合によっては、腹腔鏡下手術を選択することもあります。必要時には婦人科とも連携して治療を行います。

胸腹部外傷

胸腹部外傷とは

交通事故などの強い外力によって胸腹部の臓器に損傷が生じることがあります。具体的には、脾損傷、腎損傷、膵損傷、消化管損傷、腸間膜損傷、尿管損傷、肺損傷、血気胸などです。高度救命救急センターなどと連携し、外傷治療の一端を担っています。

治療について

臓器に対しての損傷の程度や全身状態をみながら、治療方針と決定します。必要であれば外科的治療を行います。

急性腹症

急性腹症とは

数日から1週間程度の間に急激に発症し、手術などの迅速な対応が必要な腹部疾患を急性腹症といい、緊急手術が必要な疾患が含まれます。子どもの急性腹症の特徴として、年齢によって起こりやすい疾患が異なることが挙げられます。子どもの急性腹症の主なものに、虫垂炎腸重積、腸閉塞があります。

診断・治療について

急性腹症は、手術が必要となることが多く、治療の遅れが重症化につながる場合が多いため、迅速な診断および治療が求められます。問診、診察に加えて、超音波検査や腹部造影CT検査などを実施し、原因が判明した場合には疾患に応じた治療に進みます。画像検査で原因が特定できず、急性腹症が強く疑われる場合には、試験開腹術が行われることもあります。近年では低侵襲治療である腹腔鏡を用いた試験腹腔鏡を行うことも増加しており、患者さんの負担軽減を心がけています。

急性腹症をきたしうる疾患について

急性腹症をきたしうる疾患は以下の通りです。
新生児壊死性腸炎、新生児消化管穿孔、腸閉鎖症、鼠径ヘルニア嵌頓、腸回転異常症/中腸軸捻転症、肥厚性幽門狭窄症、ヒルシュスプルング病、メッケル憩室、腸重積症、虫垂炎、先天性胆道拡張症、内ヘルニア、卵巣腫瘍茎捻転、など

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