トランジション
トランジション~移行期医療~
- 当科は「小児外科」ではなく「小児成育外科」という名称となっています。小児のみならず、その後の患児各々の成長発達を支援するという意味合いが込められています。
- AYA世代と呼ばれる、15歳~39歳までの思春期・若年成人の世代は、小児から成人への移行期に当たり、その変化に合わせたサポートが必要になります。当院では小児期を越えて患者さんを支える体制を構築しています。
- 当院では、消化器内科・泌尿器科などの成人診療科・看護師・ソーシャルワーカーなども含めた多職種と連携して、移行期の患者さんを支援しています。
主な対象疾患
悪性腫瘍、先天性横隔膜ヘルニア、食道閉鎖症、直腸肛門奇形(鎖肛)、ヒルシュスプルング病、胆道閉鎖症、胆道拡張症、移植後の患者さんなど。
先天性横隔膜ヘルニア
治療へのサポート
退院後も呼吸循環管理、栄養管理を要することがあります。小児科(新生児グループ・循環器グループ)とともに、外来で長期フォローアップを行っています。
AYA世代のがん治療への
サポート~卵巣組織凍結保存~
小児悪性腫瘍に対しての治療成績が年々向上し、化学療法(いわゆる抗がん剤)や放射線治療などに伴う晩期合併症に対する対策も重要となっています。将来不妊になる可能性のある治療レジメンの場合に、あらかじめ妊娠するために必要な能力(妊孕性)の温存のための対策を講じることがあります。小児科や産婦人科(大阪大学生殖医療センター)などと連携して、妊孕性温存目的での卵巣組織凍結保存を低侵襲に行っています。詳しくは大阪大学生殖医療センターのページをご覧ください。
胆道閉鎖症治療へのサポート
胆道閉鎖症の病状が進行すると、肝硬変・食道静脈瘤が生じ、追加の治療を要します。小児科、消化器内科とも連携し、内視鏡治療(EISと呼ばれる硬化療法)などを行っています。
肝移植前後のサポートは、移植医療部とも連携し、シームレスに行うことが可能です。
腸管不全治療へのサポート
ヒルシュスプルング病およびその類縁疾患や短腸症候群を背景に、特別な栄養管理・排便管理が必要な病態です。
腸管不全治療センターと連携して、多職種連携での治療サポートが可能です。近畿圏以外からも患者さんが紹介・受診されています。